アルシュ
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更紗一口メモ

 この生地のデザインの元になっている生地は、トワル・ド・ジュイ博物館(旧 オーペルカンプ博物館)所蔵の「刺し子のスカートの断片 1784年 (ミシェル・ビエン寄贈)」です。
 「フランスの更紗(原題”Toiles de Jouy”)」(ジョセット・ブレディフ著 深井晃子訳)で見つけました(114頁 参照)。

 また、この生地の名前「シャファルカニ」も、インド更紗がトルコを経由してマルセイユ商人たちによってもたらされたとき、「シャファルカニ(chafarcanis)」と呼ばれていたことから名づけられたと思われます。さらにこの名称は、西北インドの更紗ジャフラカニ(jafracanis)に由来するといわれています。この更紗は日本にも伝えられ、「彦根更紗」とよばれるコレクションのなかに見ることができます。さらに調べてみると、小笠原小枝さん監修の「別冊太陽 更紗(平凡社発行)」に江戸初期の古渡り更紗を集めた「古雅佐更紗帖」が紹介されていて、そのなかに先の「刺し子のスカート」と極めて類似した図案の「白地遊楽手」という古裂があるのを見つけました。好事家の間では、この種の更紗は、「小鳥手、虫手」と呼ばれるそうですが、一枚の生地に当時の東西文化(インドを仲立ちにした日本とヨーロッパ)の深いつながりを感じることができました。